
定義や計算方法をまとめましたのでぜひどうぞ!
目次
MTBFとは平均故障間隔!計算(求め方)も解説
MTBFは、互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であり【平均故障間隔】とも言われ、修理系の耐久性指標として用いられています。
そして計算方法は以下のとおり。
MTBF(時間/件)=総稼働時間/総故障件数
さらに故障率λは、MTBFの逆数で表すことができます。
故障率λ(件/時間)=1/MTBF
それではここでひとつ、例題を解いてみましょう。
【例題】あるシステムの使用経過は以下のようになっています。
①このときのMTBFを求めなさい。
②このときの故障率を求めなさい。
【解答】
①このときのMTBFを求めると、
MTBF=(110+120+130)/3=120(時間/件)となります。
②MTBFが120のときの故障率λは、
λ=1/120=0.0083(件/時間)となります。
解答 MTBF=120(時間/件)、λ=0.0083(件/時間)
MTBFとMTTFの違い
MTBFは修理系で取り扱う指標で【平均故障間隔】とも言われますが、併せて覚えておきたいのが【MTTF】です。
MTTFはMTBFとは反対に非修理系で使う指標で、再生不可能なアイテムや使い捨て品などの「非修理アイテム」が故障するまでの平均値であり【平均故障寿命】ことです。
つまりMTTFとMTBFの違いはこんな感じ!
MTTF | MTBF |
MTTFは非修理系で使う指標
再生不可能なアイテムや使い捨て品などの「非修理アイテム」が故障するまでの平均値であり【平均故障寿命】こと |
修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標
互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標のこと |
ちなみにMTTFはMean Time To Failureの略称、MTBFはMean Time Between Failuresの略です。
計算方法はMTTFも同じです。
MTTF(時間/件)=総稼働時間/総故障件数
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MTBFとMTTRの違い
さらに似ている用語のご紹介【MTTR】
MTTRとは【平均修復時間】と呼ばれ、修理にかかった時間を平均したもので、保全性の指標です。
MTBFとの違いも確認しておきましょう。
MTTRとMTBFの違いは以下のとおりです。
MTTR | MTBF |
MTTRとは【平均修復時間】と呼ばれ、修理にかかった時間を平均したものであり、修理系などで取りあつかう指標
アイテムが故障または劣化した時に、それを見つけて修復し、正常に維持できる能力を表す |
修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標
互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標のこと |
ちなみにMTTRは「Mean Time to Repair」、MTBFは「Mean Time Between Failures」の略です。
また、MTTR(平均修復時間)は、以下の計算式で求めることができます。
MTTR(時間/件)=総修理時間/総修理件数
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MTBF&MTTF&MTTRまとめ
まとめるとこんな感じです。
信頼性工学の用語 | 定義 | 計算式(求め方) |
MTBF
Mean Time Between Failures |
修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標
互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標のこと |
MTBF(時間/件)
=総稼働時間/総故障件数 故障率λ(件/時間)=1/MTBF |
MTTF
Mean Time To Failure |
MTTFは非修理系で使う指標
再生不可能なアイテムや使い捨て品などの「非修理アイテム」が故障するまでの平均値であり【平均故障寿命】こと |
MTTF(時間/件)
=総稼働時間/総故障件数 |
MTTR
Mean Time to Repair |
MTTRとは【平均修復時間】と呼ばれ、修理にかかった時間を平均したものであり、修理系などで取りあつかう指標
アイテムが故障または劣化した時に、それを見つけて修復し、正常に維持できる能力を表す |
MTTR(時間/件)
=総修理時間/総修理件数 |
似ている用語なので、英語の意味もいっしょに覚えると忘れにくくなりますよ 🙂
以上です。
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ありがとうございました。