目次
寄与率と寄与度★計算や意味
寄与率とは寄与度を構成比の視点から見た指標のこと。
データ全体としての増減を100としたときの各構成要素の増減分を百分率(%)で表します。

【寄与率★計算方法】
寄与率(%)=該当する項目の増減÷統計全体の増減×100
ちなみに寄与率と関連してくるのが「寄与度」です。
寄与度はあるデータ(統計値)の構成要素の増減が、全体の伸び率を何ポイント(%表示)押し上げ(押し下げ)ているかを示すものであり、それぞれの寄与度の合計が全体の伸び率と一致し、計算式は以下のとおりです。
【寄与度★計算方法】
寄与率(%)=該当する項目の増減÷前期(前年)の統計値×100
寄与率を統計(回帰分析や相関関数)からみる
一方で、寄与率は統計学の視点からもみることができます。
寄与率(R)とは、【総変動の内で、回帰による変動の割合】を表したもの。
回帰分析で得られた回帰式がどの程度の精査であるかを表す指標とし、以下の計算式で求めることができます。
寄与率(R)=Sr(回帰による変動)÷St(総変動)
この寄与率(R)は0から1までの値を取ります。
また、値が大きいほど回帰式に意味があり、1に近いほど回帰式の当てはまりが良いことになります。
つまり、回帰直線に近似した分布になるということです。
一方、寄与率は相関関数(r)の2乗にも一致しています。
相関関数の公式はこちら 🙂
変数Xと変数Yの相関係数rを求めるために、n組のデータを用いると次のように表すことができます。
記号 | 意味 | 公式 |
Sx | Xの平方和 | ![]() |
Sy | Yの平方和 | ![]() |
Sxy | XとYの積和 | ![]() |
さらにくわしく相関関数について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
以上です。
【関連記事】
- 回帰分析とは?考え方や手順例をわかりやすく解説
- 期待値をわかりやすく!求め方や分散も合わせて解説★統計学
- 確率分布をわかりやすく!種類別にていねい解説
- 統計量の求め方★品質管理の基礎知識
- ヒストグラムの作り方かんたん解説★技術系品質管理の基礎知識
- 正規分布とは?わかりやすく標準偏差との関係や見方をていねい解説
ありがとうございました。