MTTFとは品質管理において、再生不可能なアイテムや使い捨て品などの「非修理アイテム」が故障するまでの平均値であり、【平均故障寿命】ことです。
ちなみにMTTFはMean Time To Failureの略称です。
MTBFとの違いや、計算方法をまとめましたので、ぜひご覧ください。
それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂
目次
MTTFとは平均故障寿命!計算方法かんたん解説
冒頭でもお話したように、MTTFとは品質管理において、再生不可能なアイテムや使い捨て品などの「非修理アイテム」が故障するまでの平均値であり、【平均故障寿命】ことです。
以下のグラフをご覧ください。
よこ軸は故障するまでの時間t、縦軸は寿命分布の密度関数f(t)を表しています。
色のある部分の面積R(t)は、時間Tで機能を果たしている割合を表し、【信頼度】と呼ばれていますので覚えておきましょう。
またMTTFの信頼度が90%になったとき、つまり故障したものが全体の10%に達した時点をB₁₀ライフ(ビーテンライフ)と呼んでいます。
そしてMTTFの計算式は以下のとおり。
MTTF(時間/件)=総稼働時間/総故障件数
ここでひとつ、例題を解いてみましょう。
【例題】
ある装置に使用している電球は、それぞれ125、140、165、190時間で故障し、取り替えたとします。
その時のMTTFを求めなさい。
【解答】
電球全体の稼働時間と件数を確認すると、
総稼働時間=125+140+165+190=620
件数=4
よってMTTFは620/4=155(時間/件)となります。
解答 155(時間/件)
MTTFとMTBFの違い★MTBFの計算方法
MTTFは非修理系で使う指標ですが、一方でMTBFは修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標です。
互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標として用いられています。
つまりMTTFとMTBFの違いはこんな感じ!
MTTF | MTBF |
MTTFは非修理系で使う指標
再生不可能なアイテムや使い捨て品などの「非修理アイテム」が故障するまでの平均値であり【平均故障寿命】こと |
修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標
互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標のこと |
ちなみにMTBFはMean Time Between Failuresの略です。
そして計算方法は以下のとおり。
MTBF(時間/件)=総稼働時間/総故障件数
計算方法はMTTFと同じですね。
さらに故障率λは、MTBFの逆数で表すことができます。
故障率λ(件/時間)=1/MTBF
それではここでひとつ、例題を解いてみましょう。
【例題】
あるシステムの使用経過は以下のようになっています。
①このときのMTBFを求めなさい。
②このときの故障率を求めなさい。
【解答】
①このときのMTBFを求めると、
MTBF=(110+120+130)/3=120(時間/件)となります。
②MTBFが120のときの故障率λは、
λ=1/120=0.0083(件/時間)となります。
解答 MTBF=120(時間/件)、λ=0.0083(件/時間)
【関連記事】
MTBFとは【平均故障間隔】修理系で扱う耐久性の指標(計算例題付き)
以上です。
また興味のある方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
- 品質の概念★QC検定にも出る品質要素や4つの観点かんたん解説
- QC検定2級の勉強方法★独学や通信講座など自分に合ったスタイルを!
- 信頼度の計算方法をかんたん伝授!求め方がすぐわかる
- バスタブ曲線とは?わかりやすくパッと見分かる図解付き
- ポアソン分布とは?計算を例題でわかりやすく簡単に!
ありがとうございました。