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アベイラビリティの計算方法!稼働率計算も併せて解説

アベイラビリティ(Availability)

信頼工学におけるアベイラビリティ(Availability)とは、システムが使える状態にある割合のことです。

耐久性と保全性とを総合した尺度で、

【システムがどれくらい有効に稼働するか】を示す尺度として使います。

「稼働率」とも言われますので覚えておきましょう。

そして今回はアベイラビリティの計算方法をまとめました。

稼働率計算も併せて解説していますのでぜひどうぞ!

アベイラビリティの計算方法!稼働率計算も併せて解説

system

アベイラビリティ(Availability)の計算方法は以下のとおりです。

アベイラビリティ(Availability)=動作可能時間/(動作可能時間+動作不能時間)×100(%)

または、

アベイラビリティ(Availability)=MTBF/(MTBF+MTTR)×100(%)

MTBFMTTRの定義はこんな感じです。

信頼性工学の用語 定義 計算式(求め方)
MTBF

Mean Time Between Failures

修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標

互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標のこと

MTBF(時間/件)

=総稼働時間/総故障件数

故障率λ(件/時間)=1/MTBF

MTTR

Mean Time to Repair

MTTRとは【平均修復時間】と呼ばれ、修理にかかった時間を平均したものであり、修理系などで取りあつかう指標

アイテムが故障または劣化した時に、それを見つけて修復し、正常に維持できる能力を表す

MTTR(時間/件)

=総修理時間/総修理件数

 

アベイラビリティの計算例題をチェック

ここでひとつ、アベイラビリティ(Availability)の計算をやってみましょう。

【例題】

あるシステムは、MTBF=500時間、MTTR=40時間と言われています。

このシステムのアベイラビリティを求めなさい。

 

【解答】

アベイラビリティを求める公式は、

アベイラビリティ(Availability)=MTBF/(MTBF+MTTR)×100(%)

より、

A=500/(500+40)×100=92.59…

≒92.6%

解答 92.6%

 

アベイラビリティの計算方法&稼働率計算まとめ

信頼工学におけるアベイラビリティ(Availability)とは、システムが使える状態にある割合のこと

耐久性と保全性とを総合した尺度で、【システムがどれくらい有効に稼働するか】を示す尺度として使う(稼働率とも言われる)

アベイラビリティ(Availability)=動作可能時間/(動作可能時間+動作不能時間)×100(%)

または、

アベイラビリティ(Availability)=MTBF/(MTBF+MTTR)×100(%)

信頼性工学の用語 定義 計算式(求め方)
MTBF

Mean Time Between Failures

修理しながら使うシステムや機械である「修理系」をあつかう指標

互いにとなり合う故障機関の動作時間の平均値であるMTBFは【平均故障間隔】とも言われ、耐久性の指標のこと

MTBF(時間/件)

=総稼働時間/総故障件数

故障率λ(件/時間)=1/MTBF

MTTR

Mean Time to Repair

MTTRとは【平均修復時間】と呼ばれ、修理にかかった時間を平均したものであり、修理系などで取りあつかう指標

アイテムが故障または劣化した時に、それを見つけて修復し、正常に維持できる能力を表す

MTTR(時間/件)

=総修理時間/総修理件数

以上です。

ありがとうございました。

 

 

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