製図・図面

検図★チェックリストでかんたんチェック!

検図(チェックリスト)

検図とは図面をチェックし、ミスをなくす(減らす)作業のこと。

チェックリストで検図を行い、図面の権威を高め、多くのトラブルを未然に防ぐことが目的です。

 

検図のチェックリスト

機械図面(製図)

以下では、一般に使用されている検図チェックリストの一例を示します。

参考にしてください。

検図チェックリスト

  1. 事務&共通
  2. 部品図
それぞれのチェックリストはこちら!

事務&共通

【チェックリスト①】

検図項目 検図要目
作成年月日 記入されているか
図面番号 記入されているか
設計者 チェックサインがなされているか
製図者 チェックサインがなされているか
照合番号 記入されているか
個数 適正な記入がなされているか
材質記号 適正な記号が記入されているか
尺度 図形と尺度が適正か
図法 適正な指定の図法で描かれているか
記号 相手照合番号、呼び方が記入されているか

上記事項は、すべての図面において確認すべき事項です。

チェック漏れに注意してください。

 

部品図など

【チェックリスト②】

検査項目 検査事項
寸法 ①各部品について、図面寸法を当たってチェックする

②工作寸法の記入方法は適正であるか

③寸法の記入漏れおよび重複寸法はないか

④投影図および断面図の不足、投影の誤りはないか注意する

個数 ①部品個数および照合番号をチェックする

②部品の漏れがないか注意すること

規格標準部品 ①規格、標準部品を規格および基本形と照合し、チェックする

②購入品はカタログと照合しチェックする

③ゲージ関係寸法を規格と照合しチェックする。ゲージNo.の記入漏れに注意すること

④歯車、ウォーム、ギヤ対、ばねなどの計算値を組立図の記入値と照合しチェックする

組み合わせ寸法 ①はめあい、組み合わせ寸法およびはめあい記号をチェックする

②組立て、分解が可能か、とくに部品の当たりに注意する

③ネジのピッチの記入誤りおよび記入漏れに注意する

④アタッチメントおよび治工具との関係位置および寸法をチェックする

材質・熱処理 ①材質の適否、熱処理および硬さをチェックする

②熱処理ののち、加工について注意する

③とくに焼入れかたさの記入漏れに注意する

④表面処理の指示について注意する

工作法 ①工作法(加工機械および工具)と工作寸法についてチェックする

②工作は必要な基準面および補助ボスの記入漏れに注意する

③仕入記号の適否と記入漏れに注意する

④平面度、直角度、平行度および工作に必要な特記事項の記入漏れに注意する

作動 ①設計仕様に対する動きおよび調整量をチェックする

②動きに対して部品の当たりはないか、とくに注意する

③ねじ歯車、はすば歯車、ウォーム、ギヤ対の左右およびクラッチの向きを回転方向およびスラスト方向に注意する

最終検図 ①訂正寸法を再びチェックする

②チェック漏れがないか注意すること

写図検図 トレースの訂正部分をチェックする

さらに確認すべき事項はこんな感じ 😀

検図チェックポイント

  1. 強度的に問題がないか
  2. 加工することができるか
  3. 製造上問題が発生しないか
  4. 材質は適切か
  5. 購入部品を使うことができないか
  6. 過去のクレームに対する対策ができているか
  7. オーバースペックになっていないか
  8. 組み立てが行えるか
  9. 部品間の関連で問題がないか
  10. 干渉していないか

このようなチェックリストをつくり、ミスを未然に防ぎましょう。

またチェックリストは、検図漏れが発覚した段階で随時更新してください。

最後に、検図が終わって指摘を受けた箇所は修正します。

通常は紙に印刷した図面で検図が行われ、赤ペンなどで指摘が入っているので確認しましょう。

 

以上です。

【関連記事】※さらにくわしくは「製図」カテゴリーをご覧ください。

ありがとうございました。

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