今回のテーマは【製図(図面)の表題欄】
図面の表題欄について、書き方のルールなどについて簡単に解説していきますのでぜひどうぞ!
それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次をご覧ください。
目次
図面の表題欄!製図のルールや書き方&寸法
表題欄は、一般的に図面の右下隅に設け、図面の性質などを明らかにするものです。
そして表題欄には、
- 図面番号
- 図面名
- 尺度
- 投影法の区別
- 製図所名
- 図面作成年月日
などを明記し、責任者の署名を行いますが、記入の様式によっては、各会社、工場において様々な工夫が見られます。
なお、表題欄のうち、図面番号、図面名、作成元などは、その右下隅にあって、その長さ(寸法)は170mm以下と定められています。
以下の図は広く一般的に使用されている標準形の一例であり、その記入要領は以下のとおりです。
【表題欄(例)】
① | 図面名の欄には、製作品名および図面の種類が記入される |
② | 図面番号の欄にあるL‐101は、一例を示したもの
Lは旋盤、すなわちlatheの頭文字Lをとったもの その次に示されている数字101のうち、最初の1は図面の大きさがA列1番であることを表示したもの(A列2番のときは2として示す) そのあとの数値01は、描かれた図面のうちで一番初めのものであることを表す |
③ | 尺度の欄には、図中に用いた尺度を記入するが、それらの記入方法については比の形で表す
例:1:1(現尺)、1:5(縮尺)、2:1(倍尺) ※従来は尺度は分数の形で記入されていた(1/1、1/5、2/1) |
④ | 投影法は、第三角法、第一角法の別を記号を用いて記入する(図解参照)
例:第三角法の記号 【関連記事】 |
⑤ | 製図所名の欄には、図面を作成した場所名を記入する |
⑥ | 図面作成の年月日は、図面完成の年月日を記入するが、この欄にはさらに責任者(設計者、製図者、検図者など)の署名あるいは認印が行われる) |
したがってL‐101は、A列1番の用紙に描かれた、旋盤1号の図面であることを表示しています。
一方、101の数字は、ある会社では1001としたり、10001として表示したりしていますが、この辺のところは適宜ルールを決めて採用すればOKです。
また図面番号は、表題欄に示すほか、さらに図面の左上の隅に、さかさまに記入すると良いでしょう。(図面の破損と整理上の一石二鳥をねらった便法)
製図・図面の表題欄と部品欄の位置
【図面における表題欄と部品欄の位置】
前章で、表題欄の位置は右下隅が一般的と説明しましたが、実はほかにも種類があります。(上記図解参照)
表題欄と部品欄の位置は、図形の配置に注意し、図面を折りたたんで保管した場合でも、それらがすぐ分かるようにさまざまに工夫されています。
すなわち、表題欄や部品欄の位置に決まりはないため、各々の会社や工場で見やすい場所に明示できればOKということです。
図面の表題欄!製図のルールや書き方&寸法まとめ
表題欄の一般的な記載事項
表題欄のうち、図面番号、図面名、作成元などは、その右下隅にあって、その長さ(寸法)は170mm以下
- 図面番号
- 図面名
- 尺度
- 投影法の区別
- 製図所名
- 図面作成年月日
以上です。
ありがとうございました。