QCストーリーとは小集団活動で使われる定番ツールであり、どのように仕事を進めていくかや、問題を解決していくかの手順をまとめたものです。(PDCA)
目次
QCストーリー進め方とは?課題達成型と問題解決型のまとめ方や特徴
課題達成型と問題解決型、それぞれの進め方や特徴を確認していきましょう。
課題達成型QCストーリーの進め方や特徴
課題達成型QCストーリーを進め方ステップは以下のとおり。
PDCAに合わせて確認していきましょう。(P:計画、D:実行、C:評価、A改善)
PDCA | 進め方ステップ(順序) |
P | ➀テーマの選定 |
P | ②攻めどころと目標の設定 |
P | ③活動計画の作成 |
P | ④方策の立案 |
D | ⑤成功シナリオの追求と実施 |
C | ⑥効果の確認 |
A | ⑦標準化と管理の定着 |
A | ⑧反省と今後の対応 |
課題達成型QCストーリーの特徴は、事務管理や間接部門、サービス業などで使いやすいこと。
テーマ選定がトップダウン的です。(※トップダウン:上層部が意思決定をくだし、それに基づいて下部組織が動くという意思決定スタイルを指す)
また、将来を起点に今から何をするのかを検討する、バックキャスティングの考え方に基づいています。
一方、言語データを扱うことも多いでしょう。
よって、対象領域(例)としては、潜在的な問題への対応がマッチしています。
課題達成型QCストーリー例
- コロナ渦の外食産業の在り方
- 経験のない海外工場の早期立ち上げ
現状仕事の革新・現状打破・市場にない新商品の開発や拡販などが挙げられるでしょう。
そして、主な分析ツールは【新QC七つ道具】が使用されます。
問題解決型QCストーリーの進め方や特徴
一方で、問題解決型QCストーリーを進め方ステップは以下のとおり。
PDCAに合わせて確認していきましょう。
PDCA | 進め方ステップ(順序) |
P | ➀テーマの選定 |
P | ②現状の把握と目標設定 |
P | ③活動計画の作成 |
P | ④要因の解析 |
D | ⑤対策の検討と実施 |
C | ⑥効果の確認 |
A | ⑦標準化と管理の定着 |
A | ⑧反省と今後の対応 |
問題解決型QCストーリーの特徴は、改善活動の推進ツールと呼ばれていること。
テーマ選定がボトムアップ的です。(ボトムアップ:下層部の提案を上層部が吸い上げることで意思決定をするスタイルを指す)
「今」を起点に検討するフォアキャスティングの考え方に基づいています。
そして問題解決型QCストーリーでは、数値データを扱うことが多いです。
よって、対象領域(例)としては、顕在化した問題への対応がマッチしています。
問題解決型QCストーリー例
- 製造上の不具合の解消
- 設計図面の手直し回数の低減
現状の仕事改善や現流動品の改良などが適しているでしょう。
そして、主な分析ツールは【QC七つ道具】が使用されます。
QCストーリーのまとめ方!課題達成型と問題解決型の使い分け
課題達成型と問題解決型QCストーリーは、テーマや周囲の環境に応じて使い分けるとよいです。
2つの方には、進め方のステップに少し違いがあります。
課題達成型QCストーリーは数値目標は作りにくく、どう目標を設定するのか、その攻め方のステップは制約条件も多いなど、
”やってみなければ分からない”
ような業務の場合に使いやすい方法です。
新しい活動や試みに使うと覚えておきましょう。
逆に問題解決型QCストーリーは、従来からの改善活動の延長の場合使いやすいということです。
一方で、現実的にこれら2つの手法は厳密に区別されず、柔軟に適用されています。
時間的経過のなかで、問題解決型と課題達成型QCストーリーを組み合わせて活用することも良いでしょう。
また、革新的な新商品開発は大きなプロジェクトなどは、渦中でいろいろと試行錯誤していてがんばっているつもりでも、振り返ってみると、課題達成型QCストーリーに外れたマネジメントがなされており、うまくいかなかったというケースが多々あります。
課題達成や問題解決には、QCストーリーに沿って進めていくことが良いでしょう。
QCストーリー進め方とは?課題達成型と問題解決型まとめ
課題達成型は新しい試みに、問題解決型は従来からの改善活動の延長に使われたやすい。
しかし現実的にはこの2つの手法は厳密に区別されず、柔軟に適用されている。(組み合わせることも可)
QCストーリー | 課題達成型 | 問題解決型 |
進め方ステップ
(順序) |
P:➀テーマの選定 | P:➀テーマの選定 |
P:②攻めどころと目標の設定 | P:②現状の把握と目標設定 | |
P:③活動計画の作成 | P:③活動計画の作成 | |
P:④方策の立案 | P:④要因の解析 | |
D:⑤成功シナリオの追求と実施 | D:⑤対策の検討と実施 | |
C:⑥効果の確認 | C:⑥効果の確認 | |
A:⑦標準化と管理の定着 | A:⑦標準化と管理の定着 | |
A:⑧反省と今後の対応 | A:⑧反省と今後の対応 | |
特徴 | 課題達成型QCストーリーの特徴は、事務管理や間接部門、サービス業などで使いやすいこと。
テーマ選定がトップダウン的です。(※トップダウン:上層部が意思決定をくだし、それに基づいて下部組織が動くという意思決定スタイルを指す) また、将来を起点に今から何をするのかを検討する、バックキャスティングの考え方に基づいています。 一方、言語データを扱うことも多いでしょう。 よって、対象領域(例)としては、潜在的な問題への対応がマッチしています。 課題達成型QCストーリー例)
現状仕事の革新・現状打破・市場にない新商品の開発や拡販などが挙げられる |
問題解決型QCストーリーの特徴は、改善活動の推進ツールと呼ばれていること。
テーマ選定がボトムアップ的(ボトムアップ:。下層部の提案を上層部が吸い上げることで意思決定をするスタイルを指す) 「今」を起点に検討するフォアキャスティングの考え方に基づいています。 そして問題解決型QCストーリーでは、数値データを扱うことが多いです。 よって、対象領域(例)としては、顕在化した問題への対応がマッチしています。 問題解決型QCストーリー例
現状の仕事改善や現流動品の改良などが適している |
主な
分析ツール |
新QC七つ道具 | QC七つ道具 |
以上です。
ありがとうございました。