信頼性を設計する時点から考慮することを【設計信頼性】と呼びます。
この【設計信頼性】における代表的な手法のひとつである「Fail Safe(フェールセーフ)」についてサクッと解説していきます。
目次
fail-safe(フェールセーフ)の身の回りの事例とは?意味と特徴
例えば、身近なFail Safe(フェール・セーフ)としては以下のような事例が挙げられます。
Fail Safeの事例
- 停電時は降りたままで止まる踏切の遮断機
- 倒れると自動的にスイッチが切れる電気ストーブ
- 電車の運転手が操作しているデッドマンシステム
- 長時間使用している勝手に止まるガスコンロ
停電時は降りたままで止まる踏切の遮断機
踏切の遮断機は電気で動いていますが、停電などで電力がなくなったとき、たとえ遮断機が上がった状態でも自重で自然と下がる仕組みとなっています。
倒れると自動的にスイッチが切れる電気ストーブ
ストーブは地震などで転倒すると突起が飛び出し、スイッチと連動してストーブが消える仕組みです。
火事などを防ぐ安全装置と言えるでしょう。
電車の運転手が操作しているデッドマンシステム
電車の運転で使うマスコンには突起があり、マスコン・ハンドルを握ることで、この突起を押し込んでいないと電車は加速しません。
もし何かの事情で運転手がマスコンから手を離したり、握力が弱まったりしたときには、自動的に車両は減速するようになっています。
長時間使用している勝手に止まるガスコンロ
長時間ガスの火をつけっぱなしにすると、自動的に火が消えるシステムです。
火事などの事故を防ぐため、今ではほとんどのガスコンロの装置に組み込まれています。
Fail Safe(フェールセーフ)とFool Proof(フールプルーフ)の違い
Fail Safe(フェールセーフ)とは、機械に故障が発生した場合にも、常に安全側にその機能が作用する設計思想のことです。
一部のサブシステムにトラブルが発生しても、システム全体として致命的な欠陥が起こらないような設計上の仕組みとも言えます。
とくに品質管理の分野では、設計信頼性の項目に組み込まれています。
そしてFail Safe(フェールセーフ)といっしょに覚えておきたいのがFool Proof(フールプルーフ)です。
違いは以下のとおり!
Fail Safe(フェールセーフ) | Fool Proof(フールプルーフ) |
Fail Safe(フェール・セーフ)とは、機械に故障が発生した場合にも、常に安全側にその機能が作用する設計思想
一部のサブシステムにトラブルが発生しても、システム全体として致命的な欠陥が起こらないような設計上の仕組み |
間違った操作方法でも事故が起こらないようにする安全設計のこと
「ポカヨケ」とも呼ばれ、誤動作を防止するカラクリ |
ぜひチェックしておきましょう。
fail-safe(フェールセーフ)まとめ
Fail Safeの事例
- 停電時は降りたままで止まる踏切の遮断機
- 倒れると自動的にスイッチが切れる電気ストーブ
- 電車の運転手が操作しているデッドマンシステム
- 長時間使用している勝手に止まるガスコンロ
Fail Safe(フェール・セーフ) | Fool Proof(フール・プルーフ) |
Fail Safe(フェール・セーフ)とは、機械に故障が発生した場合にも、常に安全側にその機能が作用する設計思想
一部のサブシステムにトラブルが発生しても、システム全体として致命的な欠陥が起こらないような設計上の仕組み |
間違った操作方法でも事故が起こらないようにする安全設計のこと
「ポカヨケ」とも呼ばれ、誤動作を防止するカラクリ |
以上です。
ありがとうございました。