標準化とは「標準(ルール)を作ること」と定義されます。
さらにわかりやすく言えば、物事に対して「認識を共有するために、ヒトや物、情報やサービスを繋ぐための取り決めを作り、普及させること」とも言えるでしょう。
この記事では品質管理の要素のひとつである【標準化】のねらいや効果についてさらにくわしく解説していきます。
目次
標準化とは分かりやすく言えば「標準(ルール)を作ること」
標準化とは冒頭で記載したとおり、「標準(ルール)を作ること」と定義できます。
物事に対して、「認識を共有するために、ヒトや物、情報やサービスを繋ぐための取り決めを作り、普及させること」、つまりルールをつくりだすことです。
標準化の目的(ねらい)
標準化は「実在の問題」または起こる可能性のある問題に関して、与えられた状況において適切な程度の秩序を得ることを目的としています。
共通に、かつ繰り返し使用するための規定を確立する活動とも定義できます。
人によって仕事の完成度にばらつきが生じないように、いつ、誰がやっても【ムリ・ムダ・ムラ】なく同じような結果が得られるようにするためです。
標準化のねらいは、関係者が標準化の必要性を十分に理解し、協力できるようなものでなければなりません。
標準化の効果
標準化の効果は以下のとおり。
標準化の効果
- 個人の固有技術を会社の技術として蓄積できる
- 蓄積された技術をベースに技術力向上を図ることができる
- 類似品の部品や類似作業の整合を図ることができ、社内全体の作業性向上や利便性を上げることができる
標準化による効果は、関係する組織や人々に分配されるので、その範囲が広ければ広いほど、標準化の有効性は高いものになります。
標準化の改訂や社外標準との整合性
標準は一度作成したらそれで終わりではありません。
設定した標準を実際に使用して、
- 効果が出ているか
- 使用している側に守りにくい点がないか
- もっと作業性の良くなり方法はないか
など情報収集を行い、さらに良い標準にするための改訂が必要になります。
また標準を設定して、本当に必要であったかを見極めることも重要です。
その結果、廃止する場合もあります。
一方、社内で標準化を進めるときに大切なのが、社外標準との関連付けです。
標準(規格)は国際‐国家‐団体‐企業の階層構造をもつからです。
社内標準化をしたとしても、標準の階層構造は以下の国家基準、産業界などで定めた団体標準との整合性も大切です。
標準化の国際・団体標準
ISO(国際標準化機構)
IEC(国際電気標準会議)
JIS(日本産業規格)
ANSI(米国国家規格協会)
以上です。
ありがとうございました。