製図のきほん!
今回は図面記号CとCRについてサクッと解説していきます。
目次
図面記号C面取り記号の意味!45°以外の図面表示とは?
図面上のCは、面取り記号の意味を表しています。
部品や品物の角は、あまり鋭利であると傷つきやすいうえ危ないので、ある角度で角を落とすことが多いです。
この作業を【面取り】といいます。
JISでは、面取りの角度が45°である場合は、以下の図に新すように、面取りの寸法×45°として記入するか、あるいは面取りの記号C(chamferの頭文字)を用いて示せばよいこととしています。
面取りの寸法×45°として記入 | |
面取りの記号C(chamferの頭文字)を用いる |
ただし、45°以外の面取りの場合では、以下の図のように通常の方法によって示さなければいけません。
また以下の表は、JISに定められた削り加工における面取りCおよび丸みRの値を示したもの(図面指示)です。(JIS B 0701)
(単位mm)
角の面取り | 隅の面取り | 角の丸み | 隅の丸み |
0.1 | 0.5 | 2.5(2.4) | 12 |
ー | 0.6 | 3(3.2) | 16 |
ー | 0.8 | 4 | 20 |
0.2 | 1.0 | 5 | 25 |
ー | 1.2 | 6 | 32 |
0.3 | 1.6 | 8 | 40 |
0.4 | 2.0 | 10 | 50 |
※カッコ内の数値は、切削工具チップを用いて、隅の丸みを加工する場合にだけ使用してもよい
一方で、製図上の「キリ」も覚えておきたい表示です。
併せてチェックしておきましょう。
図面記号CRはコントロール半径の意味!
一方、図面上の【CR】はコントロール半径を表しています。
コントロール半径とは、直線部と半径曲線部との接続部がなめらかにつながり、最大許容半径と最小許容半径との間(2つの曲面に接する公差域)に半径が存在するように規制する半径のこと。
読み方はそのままCR(しーあーる)です。
角の丸み、隅の丸みなどにコントロール半径を要求する場合には、半径数値の前に記号CRを指示してください。(以下図面参照)
なお、CRはcontrol radiusの略号です。
図面C面取り記号の意味で45°以外の図面表示とは?コントロール半径CRまとめ
図面上のCは、面取り記号の意味を表している
45°以外の面取りの場合では、以下の図のように通常の方法によって示さなければならない。
図面上の【CR】はコントロール半径を表している
コントロール半径とは、直線部と半径曲線部との接続部がなめらかにつながり、最大許容半径と最小許容半径との間(2つの曲面に接する公差域)に半径が存在するように規制する半径のこと。
以上です。
ありがとうございました。