ネジ

ネジの種類|形状・用途・構造別にサクッと解説

ネジの種類

ネジの種類について、形や用途、構造によってまとめました。

確認などにぜひお使いください。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 😉

 

ネジの種類(形や用途のちがい)

ねじ

ネジの形や用途のちがいをまとめた一覧表はこちらです。

それぞれの特徴を確認しておきましょう。

ネジの種類 特徴 イメージ図
皿小ネジ 皿もみが施してある部材を止めるネジで、十字穴およびすりわり付(-)がある

頭が平らなため部材から頭が出ず平らに仕上げられる

※皿もみ:穴を円錐形状に大きく面取りする作業のこと

     皿小ネジ
丸皿小ネジ 皿もみが施してある部材に使用する

ネジ頭部分に丸みがあるのが特徴

丸皿小ネジ
トラス小ネジ 頭部が大きく丸みを帯びている

装飾用として使用されることが多い

トラス小ネジ
なべ小ネジ 頭がなべ頭になっている

十字穴付とマイナスドライバー用のすりわり付がある

なべ小ネジ
タッピングネジ 木工、建築、車両、電気部品などに使用されている

ネジ立てができるネジで、鉄板などを留める場合に用いることが多い

頭の種類は、なべ、トラス、まる皿、バインドなどがある

  タッピングネジ
バインド小ネジ 頭の部分が台型で、台の上がなべ型になっている  バインド小ネジ
六角タッピングネジ 頭の形が六角形

タッピングとして比較的大きいものを留めることが多い

六角タッピングネジ
木ネジ 木工家具や建築などに使用される

木材にねじ込むのに適した先端とネジ山をもつネジで、頭の形状は丸、皿、丸皿などに分けられる

木ネジ
座金組込ネジ ネジ本体に座金を組み込んだもの

種類は丸座、ばね座、歯付座金、皿はね座金などさまざま

比較的径の小さいもので、頭の形状にはなべ、皿、トラス、丸皿、バインドなどがある

止めネジ ネジの先端を利用して機械部品の動きをとめる役割をもつネジ

すたわり付、六角穴付、皿角止めネジなどがある

ネジ先端の形状は丸先、平先、棒先、とがり先、くぼみ先がある

ドリルビス 鋼板に下穴をあけるとともに、タップ立て、締付がどうじにできるセルフドリリングスクリューをもつ

石膏ボードや防水パッキンをもつものもある

頭部の形状はなべ、座付六角、皿、丸皿、座付なべなどの種類がある

内装ビス 内装時に石膏ボード、床版、化粧タイルなどの締付に利用される

ビス先端がとがっているので無理のない打ち込みをすること

高いネジ山、低いネジ山を組み合わせたハイロー構造で保持力が高い

内装ビス
コーススレッド 内装ビスと同じ用途で利用される

内装ビスより安いため、骨組工事に多く利用されるが、硬木には向かないので注意

ピッチ間が高くネジ山が高いため、保持力が高い

コースフレッド

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ネジの種類(切込み形状や構造のちがい)

ネジは切込みの形状や構造のちがいから次のように分類できます。

ネジの種類

  1. 三角ネジ(メートル、インチ、管用)
  2. 台形ネジ
  3. 角ネジ
  4. ボールネジ

また回す方向により、右に回せば締まる「右ネジ」や左に回せば締まる「左ネジ」なんて呼ばれることも。

左ネジは【逆ネジ】ともいわれるよ

 

三角ネジ(メートル、インチ、管用)

三角ネジ(メートル・インチ・管用)

三角ネジとは、ネジ山が三角形のネジです。

分類表はこちら!

三角ネジの種類 ネジ山角度 特徴 用途
メートルネジ メートル並目ネジ 60° ゆるみにくい 締結用ボルト
メートル細目ネジ
インチネジ ユニファイ並目ネジ
ユニファイ細目ネジ
管用ネジ 管用平行ネジ 55° 緩みにくい

気密性が高い

管の接続
管用テーパ―ネジ

三角ネジは緩みにくいと言われており、締結用に使用されることが多いです。

またメートルネジとユニファイネジには細目ねじと並目ねじがあり、一般に細目ねじは並目ねじに比べて肉厚の薄い部品に使われる傾向があります。

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台形ネジ

台形ネジ

ネジ部分が台系の形をしたものを台形ネジと呼んでいます。(上記★図解)

三角ネジに比べると摩擦力が低いため締結などには向いていませんが、製作が容易で高精度な加工が可能でバックラッシが小さく強度が高いため、工作機械用の送りねじに使用されています。

バックラッシとは、一対の歯車が互いに噛み合って運動している際に、運動方向に意図して設けられた「隙間」や「遊び」のことだよ

 

角ネジ

角ネジ

角ネジは、ネジ山の角度が90°です。(上記★図解)

摩擦力が小さく精度も低いとされていますが、一方で大きな伝達力をもつため、万力やジャッキに利用されています。

 

ボールネジ

ボールネジ

ボールネジとはその名のとおり、おねじとめねじの間にボールが入ったねじのこと。(上記★図解)

ネジが直線運動するときに、ボールが軌道から脱落しないようボール循環部というものがあります。

本体が大きくなるというデメリットはありますが、ボールが転がるため他のネジにくらべてバックラッシが小さいという利点もあります。

よってボールネジは工作機械の精密な位置調整などに利用されることが多いです。

 

以上です。

ありがとうございました。

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